2008年2月12日火曜日

道サミット局長処分へ サイト委託先と飲食 職員倫理規則違反

 七月の北海道洞爺湖サミットで、道の実務責任者になっている道サミット推進局の山谷吉宏局長(54)が、企画振興部科学IT振興局に在籍していた二○○五-○六年当時、道と取引があったサイト運営会社の社長らと飲食していたことが、十二日までに分かった。山谷氏は「支払いは割り勘だったが、不用意な行動で反省している」と事実関係を認めている。道の職員倫理規則は利害関係者との飲食を禁じており、道は同局長に対し、戒告や減給などの処分を検討している。
 道の内部調査によると、道は観光や名産品情報を発信するため、○一年にポータルサイト「北海道人」を開設したが、○六年四月に運営権をNPO法人のHEART(札幌)に二百十万円で売却。当時IT振興局次長だった山谷氏は、HEARTがサイト運営を委託した株式会社メディアネットワークス(札幌)の社長や取締役らと○六年五月から十二月の間に計五回札幌市内で飲食をともにした。次長に昇格する前の情報政策課長時代(○五年六月)にも一回、飲食していた。
 山谷氏は北海道新聞の取材に対し、「サイト運営のフォローアップを兼ねた打ち合わせで、発信力を強化するために知人も紹介した」と説明。数回の会合のうち二回の会合には、その後「北海道人」の編集長に就任するジャーナリストの和多田進氏が山谷氏の紹介で同席していたという。
 メディア社は昨年十月には、道などからの委託を受け、洞爺湖サミットの情報を紹介するポータルサイトの運営も手がけているが、財源は民間に頼っており、公費からの支出はない。
 高橋はるみ知事は十二日、道庁内で記者団の取材に対し、「外部の同席者や飲食店の協力を得て調査し、できるだけ早く詳細を確認し、判断する」と述べ、同規則に基づき、処分する考えを表明。サミット推進局長からの更迭については「調査結果を踏まえ判断する」と述べた。
北海道新聞より引用

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