2008年3月20日木曜日

コープさっぽろ 衣料品事業を再編 事業の分離独立さらに

生活協同組合コープさっぽろ(札幌)は十九日、完全子会社のコープ衣料(同)の全事業を子会社の三喜協同衣料(同)に二十一日付で譲渡し、衣料品事業を再編すると発表した。非食品事業の分離独立を進めて同生協本体の経営再建を加速させるとともに衣料品事業の基盤強化を図る狙い。
 同生協は経営危機後の二〇〇一年、衣料品事業を分社化してコープ衣料を設立。併せて経営ノウハウを吸収するため、衣料品量販大手の三喜(千葉県柏市)と折半出資し三喜協同衣料を設立した。
 三喜協同衣料は五店舗の運営で、〇七年度の売上高は約十億円の見込み。三十三店舗体制のコープ衣料は〇七年度で売上高五十八億円を見込むが、設立以来、赤字経営が続いている。このため同生協は、店舗を標準化せず、地域ごとに商品構成を変える三喜のノウハウや仕入れルートなどを活用するため、三喜協同衣料への事業譲渡に踏み切った。譲渡額は約六億円。
 三喜協同衣料は三喜から追加出資を受け、出資比率を三喜60%、同生協40%にするほか、六月には社名を北海道三喜に変更。コープ衣料の既存店てこ入れなどで三年後に売上高百億円を目指す。

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